エンジョイ勢でも勝ちたい!

競馬予想、競馬コラムなど

ギャンブルで勝てている人はすべからく(←誤用)期待値を追えている

 前回の記事、

 

blog.e-keibawin.work

  で、文中にしれっと”期待値”というワードを入れましたが、競馬だけでなく、全てのギャンブルにおいて非常に重要なことと考えています。

 期待値プラスのものに賭け続ければ、短期では、その時その時の運で負けることはあっても、長期では必ず勝てます。必ずです。しかし、その長期というのは、ものによって期間がだいぶ変わります。

 

 例えば、

 100円を払って、10本中9本当たりが入っているくじを引き、当たりを引けば150円がもらえて、ハズレたら0円。

 というゲームを続けてやった場合、それはまあほとんどの人が1回か3回でプラスにできます。細かい計算は省きます。感覚で、まあ容易に勝てるとわかると思います。

 

 一方、

 100円を払って、10本中1本の当たりが入っているくじを引き、当たりを引けば2000円もらえて、ハズレたら0円。

 というゲームを続けてやった場合は、最初の1,2回で勝てる人はあまり多くないでしょう。当たりの確率が10%。1/10ですから、パチンコスロットぽく言うと、2倍ハマり3倍ハマりだって起こるべくして起こるし、3倍ハマり、つまり30連敗したら3000円マイナスまでいきます。

 ですが、ずっと続けていれば必ず勝ちます。長期的に考えた場合、例えば1000回やって(必ずしもそうなるとは限りませんが)確率通りに当たりをひけた場合、当たりは100回。1000回分の投資は10000円ですが、100回の当たりで、20000円もらえますから、プラスです。

 

 さらにもう一例、

 100円を払って、10本中9本の当たりが入っているくじを引き、当たりを引けば110円もらえて、ハズレたら0円。

 というゲームを続けてやった場合は、最初の数回は勝てる確率は高いでしょう。が、ずっと続けていれば必ず負けます。1000回試行したとき、投資10000円に対し、期待回収額は9900円です。試行を増やせば増やすほど、より確かに回収率は99%に収束していきます。

 

「馬券 期待値」

 などで検索をかけると、より詳しい説明がいくらでも出てくるので、今更なんですが、これが大数の法則であり、確率の収束であり、期待値論です。

 つまり、

「当たり確率の割に、いい配当が得られれば、長期的には必ずプラスになる」

 ということで、これを競馬に置き換えれば、

「勝率(実力)の割に、オッズの高い(人気のない)馬を買えば、長期的には必ずプラスになる」

 となります。

 

 なあんだ簡単! しかし、大きな問題が。

f:id:smtaro310:20191217211125p:plain

 競馬の期待値ってどうやったらわかるの? 

 はっきり言って、これがわかれば苦労しないわけです。

 実力の割に人気のない馬と言ったって、単に過去にGⅠ勝ってるけど近走不振な馬を買えばいいかというと、そうでもない。でも、そうでもあるときもある。

 ゼッケンや馬の額に、

「この馬の今回の勝率は30%!」

 て書いてあるわけもない。(書いてあったら、単勝3.4倍以上ついていたら即買い)

 わからない。わからないから、みんなが、あの手この手を使って予想する。競馬予想ってのはつまり、

「期待値がプラスになる馬を、より高い精度であぶり出していく行為」

 と言えるでしょう。

 まあ、単に、今回勝つのはきっとこの馬だ! というだけの予想も、予想ではあるんですが、それだけだと考えの中に配当が割にあっているかがないので、その予想でそのとき一番勝率が高い馬を言い当てていても(そして結果的に本当に勝ったとしても)、期待値的にはマイナスかもしれず、本当にマイナスだとしたら、そのとき予想を的中させていても、長期的にはあまり意味がない、ということになります。

 

ガチ勢は期待値および勝率の算出が変態的に優れている

 それは天性のものだったり、コンピュータを駆使したりしているかもしれません。が、いずれの手法にしろ、ガチ勢はエンジョイ勢と比べて、より高い精度でプラス期待値を追い続けます。それが、より確かな勝利へつながっていくわけです。

 

 それでは、期待値がわからないエンジョイ勢は絶対に勝てないのか? 諦めるしかないのか?

 

 そんなことはないと思います。期待値の算出といったって、なにも厳密に、

「今回この馬の期待値は103%だ」

 なんてそこまでできなくていいと思います。

 ざっくりと、

「近走そこまで負けてないし、調子よさそうなのに、なんか影が薄くて人気あんまなくね?」

 くらいに意識できていれば、それだけでも違ってくると思います。それに、必ずしも人気薄を買わなくたっていい。

「単勝2倍だが、この馬は1.5倍くらいが適性オッズの実力馬だ! 1番人気2倍はむしろ美味しい!」

 みたいなのが、自分の予想理論のもと、自信をもって思えるなら、全然いいと思います。

 

 抽象的な言い方にはなってしまいますが、期待値を追おう、とその意識を持っているだけで、漠然とどれにしようかなと考えるより、予想のとっかかりもできやすいし、いい結果になりやすいと思います。それに、ハズレたときも、納得がいきやすいと思います。

 

 競馬に期待値を持ち込まないでと、頓珍漢な文章を並べている不届き者もいるんですが、無視してください。期待値そのものは予想や計算で正確にはわからないですが、長期的にプラスにしていくためには、結局のところ、期待値論なしでは有り得ません。ていうか長期的なプラスって期待値プラスを追えてたなによりの証拠です。

 

エンジョイ勢でも勝ちたい!

 んだから、最終的な収支、結果はともかく、そこに至るまでは、勝つための努力、思考、行動をしていきたいと思います。