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無観客競馬の感想と考察

 新型コロナウイルスの影響により、先週の土日の中央競馬の他、地方競馬各所も、場内への客の入場を禁止して開催をする、無観客競馬を行いました。

 

 不謹慎な言い方かもしれませんが、時代はよく、ネット投票が十分に普及しているおかげで、馬券売り上げは、昨年の同開催日比で、87.4%に留まり、ネット売上は122.1%と増加したそうです。駆け込みでPATに加入した人たちも相当数いたようですね。

 

 さっと調べる限り、1944年以来の無観客競馬。

 私も部屋でグリーンチャンネルを観ながらPAT購入をしていたわけですが……率直に言って、

「堅いな!!」

 と思いながらやっていました。

 

 それについての考察です。

 

無観客競馬時の総合成績

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 たかだか2日の開催でなにがわかるものかというのは承知で。

 

 中山、阪神、中京3場の土日の全成績です。

 注目したいのは1人気成績です。

 

blog.e-keibawin.work

 

 ↑こちらにて過去3年の人気別成績をまとめてあります。

 

 過去3年間の1番人気の成績に比べて、先週は1人気の入着率が非常に高く、単勝はベタ買いでプラスになっていたデータが出ています。

 

 繰り返しますが、たかだか2日間のデータを抽出しただけであり、サンプル数として不足しすぎているし、無観客でなくっても、やけに1番人気が勝ちまくる日というのはあるでしょう。とはいえ、ざっくりここ3ヶ月間くらい遡って調べましたが、1番人気ベタ買いで儲かる週は一度もありませんでした。

 

 無観客競馬時は馬券が堅く収まる。

 

 これが真実だとして、何故そうなるのか、考えられる理由をあげていきます。

 

無観客競馬だと堅くなる?

 考えられる理由は、

  • 客がいないことによる馬への影響
  • 現地購入でなくネット購入のみになる人の影響

 の二つです。

 

無観客競馬による馬への影響

 ちょっと論点がずれそうですが、関東GⅠファンファーレ時のオイオイコールなどは、ネット上では悪名高いですね。個人的には全く気にならないし、それを咎めるならそれこそ観客入っちゃダメになんぞという話なわけですが。

 皮肉にも実現されました。

 

 それはともかく、馬の身になって考えれば、観客などは邪魔でしかないでしょう。馬の言葉を聞いたことはないので、客がいないと燃えないって思ってる馬もいるかもしれないんですが、パドックでの視線、スタンドからの声援ていうか怒号はないほうがいいに決まっています。

 人気馬に限らず、出走馬全てにとってそうではありますが、観客がノイズだとするなら、ノイズによってカオスが生まれます。カオスは不確定要素を顕著にし、人気薄の台頭の要因になると考えるのは、道理でないとは言えないと思います。

 

 簡単に言えば、喧騒がないために、強い馬が順当に実力を発揮したのではないかということです。

 

現地購入できない人の影響

 私自身がそうなのですが、現地観戦時というのは、ネットで買うのとは一味違います。どう違うかと、理論立てて説明はできないのですが、興奮するし、買わないでいいを買ってしまいます。

 一方ネットでは冷静になりやすいです。煩わしい移動やらがないために、予想に集中できるとも言えます。

 

 現地購入より、ネット購入のほうが無駄が少ないとすれば、購入者全体の馬券精度があがってもおかしくない、と思われます。

 

 そもそも、ネット使ってでも平場を買おうという人は、ほとんどがライト層とは言えず、もとから予想上手であるために、そういった人たちが支持する1番人気馬の勝率がいつもよりよかったのかもしれません。

 

 冒頭書いたように、駆け込みでPAT加入した人はかなりいるみたいですが、いつもは現地で買っている手練れが、こいつはいかんと慌ててPAT加入し、買えないなら買えないでいいという人だけが排除されたのだとしたら、勝ち馬の平均人気があがってもおかしくなさそうです。

 

来週はどうする?

 私も気付いたので、他の誰かだって気付いているでしょう。先週と同じように人気馬が好走したとしても、オッズが下がりすぎてプラスにならないということがあるかもしれません。

 

 そもそも、上で自ら指摘しているように、先週土日に1番人気馬の好走が目立ったことがたまたまだっただけの可能性は十分あります。そこに無観客競馬というある種特殊な状況が重なったために、それをこじつけているだけかもしれません。

 

 なので結局、

「無観客競馬時は人気馬を狙うべきである」

 という結論に至るにはあまりにも足りていません。

 

 だから、せいぜい、

「無観客競馬時は比較的人気馬が好走する確率が高いかもしれない」

 という結論にも何にもなっていない、当たり障りのないことしか言えません。

 

 とはいえそれでも、ちょっといたノイズを敏感に察知するアンテナはあっていいと思いますし、それはそれで期待値がとれそうと思うものであれば、成功失敗は厭わずに、一週くらい捨てるつもりで試してみるのもありかとは思います。

 もちろん、成功と失敗の確率がどれくらいなのかは考えてから実行すべきでしょうけど。

 

最後に

 どうにもこの無観客競馬がもうしばらく、私の予想では少なくとも3月いっぱい、悪ければ4月に入っても続きそうなので、今回考察をしてみた次第です。が、もちろん、新型コロナウイルス問題が早々に終息し、競馬のみならず、全てのことが平常に戻ってくれることを願っています。

 そのためにも、私自身、日頃の予防をぬかりなく、さりとてデマに踊らされることのないよう、気を付けてまいりたいと思います。