GⅠ7勝、アメリカの大物カリフォルニアクローム来日!
カリフォルニアクロームが成田に到着したと、株式会社ジェイエスの公式ツイッターでツイートされたようです。
競走成績だけで言えば、あのサンデーサイレンス以来の大物導入と言っていい出来事である、このカリフォルニアクロームの輸入。
アロースタッドにて繋養されるということで、日高の救世主になれるのか、非常に興味深く、楽しみです。
しかし何故これだけの実績の馬をアメリカが手放したのか、日本が購入するに至った経緯ははっきりしていません。まだ1頭も産駒は走っていないのに。ネットでは、アメリカでの種付け量が高すぎたとかなんとか言われていますが……。
wiki調べではありますが、ちょこっと見てみたら、血統の裏付けがちょっと乏しいのかなと思いました。
自身は言わずもがなの活躍を見せましたが、父はカリフォルニアクローム以外には目立った活躍をした産駒がおらず、牝系の近親にも活躍馬はいません。母父のノットフォーラヴは全兄にリズムがいるということですが、自身は目立った活躍はなし。リズムにしても、GⅠ2勝をしたというくらいで、種牡馬として何頭かGⅠ馬は出したものの、大成功と言えるほどの実績は残せないまま他界してしまいました。
反論も出そうですが、日本馬でいえば、目立たない父馬から突然変異的に出てきた、オグリキャップやミホノブルボンのようなタイプなのかなという気もします。そしてその2頭は種牡馬としては全く活躍できませんでした……。
系統的には、父系はエーピーインディ系。母父はミスタープロスペクター系です。エーピーインディ系は、アメリカでは主流のひとつを担っている血統ですが、日本では現在のところほとんど入っていない血統で、母父にミスプロといっても、キングカメハメハ肌と交配して4×4のクロスが発生する程度なので、いわば日本の肌とは交配し放題です。
アメリカのダート馬が日本で活躍できるもんかいという見方もあるとは思いますが、芝GⅠも勝っている馬ですし、その類稀な競走能力を如何なく産駒に伝えて、ノーザン一強状態の今の日本の馬産界に一石を投じる存在になってほしいですね。