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忘年会について

 今年もあと10日ほどなわけだが、今月に入ってから忘年会に関するネットニュースをよく目にする。

 そしてその多くが、忘年会は本当は行きたくない。という、若者の主張を取り上げている。

 本当に、なんでここまで? と首を傾げてしまうほど、忘年会、のあとに続く文章が、面倒くさい、行きたくない、などネガティブワードばかりだ。

 要するに、

「業務でもなく残業代も出ないのに、半強制的に参加させられてプライベートの時間を奪われるのが苦痛」

 だということだ。

 

 正直、この気持ちはわかる。

 

 だがその反面、忘年会くらい受け入れろ。という気持ちがある。

 

 忘年会とは違う、なんでもない平常の日に、飲み会に誘われるのが面倒だというのは、ほぼ全面的にわかる。

 仕事が終わり、あるいは終わりが近付き、夕飯は何を食べよう、寝るまでの間何をしよう、と考え、気持ちが、家に帰って独りで余暇を楽しむモード、に入っているのに、予定していなかった飲みの誘いが入ると非常に面倒になる。気の知れた仲ならいいが、上司などが相手だと楽しめない、というか、少なくとも独り遊びしてたほうが気楽に楽しめるのは確実だから、飲みに行くなど億劫でしかないのだ。

 ただ、前日とか、当日であっても早い段階で声がかかるのならば、まだマシだ。その日の業務終了までに、上司らと飲みに行くモードに入れておけるから、気持ちをそちらに向けておける。

 

 そこで忘年会だが。

 忘年会は普通、当日の仕事終わりに、よっしゃ今日は忘年会やるか! というノリで行われるものではなく、前もって日にちを決めておくものだ。

 だから、確かにその時間分プライベートの時間というのは削られるのだが、予定として組まれるものだから、その点マシだろうと思う。

 

 そして忘年会の意義。

 単に、忘年会にかこつけて飲んで騒ぎたいだけの人もいるだろうが、会社で行われる忘年会というのは、社員一同が1年の労をねぎらう場であり、行事であるはずだ。上司は部下にお疲れ様を言い、部下は上司にお世話になりましたと言う。そしてお互いに来年もよろしく頼みますと。お酌などは相互にすべきだろう。

 平社員とか部下とかの立場の人から見て、そういう気持ちを会社に対して持てない、年に1回のお疲れ様会すら参加したくない、となるのは、それはもうその会社が嫌いなだけであろうからさっさと辞めた方がいい。

 

 もちろん、余興やカラオケの強要とか、飲酒の強要とか、説教が始まるとか、ハラスメントにあたることをされた経験がある人が、もう忘年会なんてこりごりだ、と言ってしまうのはわかる。そういう人に対して、考えを変えろなどと言いたいのではない。

 

 そういう悪い忘年会もあれば、良い忘年会もあるだろう。普通の飲み会と忘年会とでは意味や意義も違う。

 であるのに、この忘年会シーズンに、忘年会の悪しき側面ばかりピックアップして羅列して、コメント欄も忘年会めんどい行きたくないいらない意味ない、といったコメントで溢れ返ってるのに違和感を覚えた。

 Z世代はどうのこうのと世代間ギャップの話につなげる記事が多いのも気になった。本意でない飲み会その他に参加したくないと思うのは普通だし、そんなの世代関係なく一定数いるだろう。

 

 とまあ、記事の書き方がいわば偏向的かなと思ったわけで、コメントもそれ前提になるわけだが、最後にコメントにもよく見られる意見について言いたいことがある。

 

 飲みニケーションについてだが、これは基本的には、別に意識しなくていいというか、前述もしたような何でもない平常の日に、交流や親睦を深める目的で”頻繁に”飲み会を行う必要はないだろう。と私も思う。飲みニケーションなんぞより、仕事上でコミュニケーションを図れという主張もよくわかる。

 ただ、こと忘年会に関しては、それすらも参加したくないと思う人間が、日ごろからまともなコミュニケーションを取れる人間なのかは疑問に思う。(忘年会で嫌な思いをした経験がある人は除く)